クリニックにおける自動精算機の必要性とその時代背景―選び方のポイントも
- 2024年7月29日
- 自動精算機
「クリニックにも自動精算機があった方がいいの?」「自動精算機を選ぶときのポイントが知りたい」
このように考えているクリニックはありませんか?
ここ数年において医療の現場では、電子カルテやモニターなどが導入され、デジタル化が進んできました。
医療費の会計という部分でも電子マネーやクレジットカードが普及し、その受け口として自動精算機を検討するクリニックも増えています。
そこで本記事ではクリニックに自動精算機を導入する必要性とその時代背景を詳しく解説するとともに、選び方のポイントについても紹介します。
目次
クリニックにおける自動精算機の必要性とその時代背景
近年、日本の人口は減少傾向にあるとともに、少子高齢化の問題が深刻です。
厚生労働省の調査では、全人口のうち75歳以上が占める割合が2025年には18%、2040年には約35%になると推測されています。
少子高齢化にともない、医療の需要が高くなるのに対し、医療従事者の不足が不安視されています。
医療従事者が不足すると、患者さまへの対応が遅れることがあり、待ち時間が長くなった結果ストレスを感じる患者さまもいるでしょう。
つまり会計業務を含む医療事務の効率性が求められます。
また2020年以降、コロナ禍の影響で厳格な感染対策が必要となり、患者さまもスタッフも感染予防に敏感になる場面が増えました。
できる限り非接触での対応が求められています。
このような近年の時代背景があることも、自動精算機が注目されている要因です。
自動精算機による利便性の向上
自動精算機にはさまざまな機能があり、導入することで以下のようなメリットがあります。
- 会計業務の効率化
- クリニックスタッフの負担軽減
- 患者さまの待ち時間の短縮
- さまざまな支払い方法への対応
- 外国語への対応
このように、クリニックで働くスタッフだけでなく、患者さまにも良い影響をもたらすでしょう。
自動精算機のメリットを詳しくお伝えしている記事もぜひご覧ください。
関連記事:自動精算機をクリニックで使うメリット7選!患者満足度を向上させよう
人手不足と業務負担の軽減
来院数の多いクリニックでは、患者さまへの対応や多忙な中での会計業務の負担は大きいものです。
少子高齢化に伴う人手不足の問題もあり、医療機関で働くスタッフの業務負担は今後さらに増えることが予測されます。
クリニックに自動精算機を導入すると、医療事務スタッフの負担が軽減できます。
たとえば金銭の受け渡しのミスは、患者さまに迷惑がかかり、会計の見直しが必要になります。
どんなに慎重に対応していても人為的なミスは起こるものです。
そこで自動精算機を導入することで、支払いに関する業務を自動化できるため、スタッフは他の業務へ集中することができます。
会計に関する業務が減ることは、ひいては人件費の削減にもつながり、クリニックの経営の点でもメリットと言えるでしょう。
感染症対策
近年コロナ禍の影響で国からの支援があるように、院内の感染症対策が重要視されています。
自動精算機は感染防止対策としても有効とされています。
人を介さず会計処理が自動化されるため、感染リスクが軽減されることが期待できるからです。
また、自動精算機を設置する場所を工夫することで、患者さま同士やスタッフと患者さまが一定の距離を保つことができます。
感染症への適切な対策は、患者さまに安全な医療環境を提供するために欠かせません。
医療のデジタル化と患者満足度
国は、地域の人々が住み慣れている場所で質の高い医療サービスを受けられるように、医療においてもデジタル化を進めています。
実際に、医療の現場では、電子カルテやモニターなどIoT(※)やAIと連携しながら医療を提供しています。
最新のデジタル機器を使用することで、診察や会計などクリニックの業務の効率化が見込めます。
診察時にはデジタル機器を用いることで、患者さまに画像や音でわかりやすく病態を説明できます。診察がスムーズに進むため、クリニックに対しての患者さまの印象も良くなるでしょう。
また、会計業務においては、自動精算機によりリアルタイムでデータ管理ができるため、財務データの管理や分析などを効率良くおこなえます。
会計のミスがなくなったり、待ち時間も短縮できたりするため、患者さまの満足度も向上するでしょう。
※IoT:ネットワークにコンピュータや家電などさまざまな「モノ」が接続され、データを収集したり相互に情報をやりとりしたりする概念のこと
自動精算機を選ぶポイント
自動精算機を選ぶ際には、導入する目的を明らかにしておきましょう。
目的を明確化することにより、自動精算機を選ぶときの基準が判断しやすくなります。
以下のポイントを参考に選んでみてください。
ポイント |
内容 |
目的 |
どのように使用したいか、何のために導入するのか |
機能 |
レセプトコンピュータや電子カルテとの連動機能が分かりやすいか |
サイズ |
卓上型・設置型 設置場所におけるサイズであるか |
操作性 |
システムが使いやすいか、操作が分かりやすいか |
決済方法 |
現金、クレジットカード、QRコードなど決済方法の種類が豊富か |
価格 |
初期費用および月額料金が予算内であるか |
付加サービス |
アフターサポートやメンテナンスのサービスがあるか |
機種により機能や価格が異なるため、複数の会社で比較し、十分に検討しましょう。下記では具体的に、クリニックに自動精算機を導入する際の手順を4ステップで解説しています。併せてご参照ください。
関連記事:自動精算機をクリニックで導入する4ステップ!実際の導入事例も紹介
まとめ
医療の現場では、今後より一層デジタル化が進むことが予測されます。
クリニックに自動精算機を導入することは、未来の医療環境を想定した重要な取り組みとなるでしょう。
医療業務の効率化や感染症の対策、人手不足の解消などさまざまな課題に対応する自動精算機。
患者さまの満足度も向上し、クリニックの運営に大きなメリットが期待できます。
「MEDIREGI」はコンパクトなデザインで限られた場所でも設置できる自動精算機です。
ご家族で来院された患者さまの会計をまとめてできたり、おつりがなくなる前のアラート機能がついていたりと、機能も充実しています。
自動精算機の導入でお悩みのクリニックの方は、ぜひ一度お問い合わせください。
参考サイト・文献
著者PROFILE
- 医療機器メーカー営業としてキャリアをスタートした後、医療ITベンチャーにて生活習慣病向けPHRサービスのプロダクトマーケティング責任者をはじめ、メルプWEB問診の事業責任者を経験。その後、クリニック専用の自動精算機・自動釣銭機の商品の企画・開発を手がけ、現在は「医療を便利にわかりやすく」をミッションにスマートクリニックの社会実装に向け同事業の企画・推進を担当。
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