【クリニック向け】自動精算機でQRコード決済を導入する5つのメリットと注意点を解説
- 2026年1月5日
- 自動精算機

「会計の待ち時間が長く、患者さんからクレームが入る」「『QRコードで決済できますか?』と聞かれることが増えた」
クリニックの運営において、このようなお悩みはありませんか。
近年、キャッシュレス化の波は医療業界にも押し寄せており、特に自動精算機とQRコード決済の連携は、業務効率化の切り札として注目されています。
本記事では、クリニックに自動精算機でQRコード決済を導入するメリットや注意点、実際の成功事例を解説します。
会計業務の負担を減らし、患者満足度の向上につなげたいクリニックの方は、ぜひ最後までご覧ください。
Table of Contents
自動精算機×QRコード決済とは?
自動精算機×QRコード決済とは、患者さんが精算機を操作し、スマートフォンに表示されたバーコードやQRコードをかざすことで会計を完了させるシステムのことです。
ここでは、導入の背景や押さえておきたいポイントなどをご紹介します。
クリニックでの導入背景
クリニックで自動精算機の導入が急増している主な理由は以下の2点です。
- 患者会計の効率化
- キャッシュレス需要の増加
従来の対面会計では、時間がかかり待合室の混雑を招いていました。
しかし、自動精算機を導入することで、会計フローを自動化し、スタッフの手を煩わせることなくスムーズな支払いが可能になります。
また、経済産業省の推進もあり、日常生活での支払いは急速にキャッシュレス化しています。実際に、2024年のキャッシュレス決済比率は42.8%となっています。
「財布を出さずにスマホで支払いたい」という患者さんのニーズに応えることは、今やクリニック選定における重要な要素となりつつあるのです。
QRコード決済の基本と種類
QRコード決済には、主に以下のようなサービスがあります。
- PayPay
- 楽天ペイ
- d払い
自動精算機の場合、患者さんがスマホ画面に表示したコードを機械のリーダーにかざす「ストアスキャン方式」が一般的です。
主要なアプリを網羅している精算機を選ぶことで、より多くの患者さんのニーズに応えることができます。
自動精算機でQRコード決済を導入するクリニックのメリット5選

実際に、自動精算機でQRコード決済を導入すると、クリニックにはどのような恩恵があるのでしょうか。代表的な5つのメリットを解説します。
1.会計業務の時間を短縮できる
QRコード決済の導入は、患者さん一人あたりの会計時間を劇的に短縮し、待合室の混雑を解消します。
これは、現金払いのような「財布から小銭を探す」「お釣りを確認する」といった動作や、クレジットカード払いのような「暗証番号入力・サイン」の手間が一切不要だからです。
たとえば、高齢の患者さんや小さなお子様連れの患者さんの場合、現金での支払いに時間がかかることも珍しくありません。
しかし、QRコード決済であれば「スマホ画面を提示してピッと読み取る」だけで、わずか5〜10秒で完了します。
クリニックの回転率が向上し、より多くの患者さんをスムーズに診療できるようになります。
2.釣り銭ミスを削減できる
スタッフによる現金の受け渡しミスを物理的にゼロにし、金銭トラブルを未然に防ぐことができます。
金銭の授受がデジタル上で完結するため、そもそも「お金を数える」というヒューマンエラーが起こらないからです。
具体的には、忙しい午前診の終了間際や、インフルエンザ流行期などの繁忙期には、スタッフの疲労によって、「5,000円札を1,000円札と見間違える」「お釣りの50円玉を渡し忘れる」といったミスが起こりやすくなります。
また、「お釣りが足りない」といった患者さんとの言った言わないのトラブルも完全に回避できます。
金銭管理の正確性が保たれることは、クリニック経営における大きな安心材料となり、スタッフの心理的負担も取り除きます。
3.患者満足度が向上する
「待ち時間が少ない」「衛生的である」という付加価値を提供し、患者満足度を大きく向上させます。
体調が悪い患者さんにとって「会計待ちの短縮」は最大のサービスであり、さらに感染症対策としての「非接触」などは、クリニック選びのポジティブな要因となるからです。
「クリニックはQRコード決済が使えて会計が楽だ」という口コミが広がり、「便利で快適なクリニック」というイメージアップになり、リピート率の向上にもつながります。
4.無人対応で受付スタッフの負担を軽減できる
会計業務を機械に任せることで、受付スタッフは「患者対応」や「医療事務の業務」に集中できるようになります。
受付スタッフの業務において、会計対応は頻繁に作業を中断させる要因です。
これを自動化することで、業務の分断を防ぎ、マルチタスクによるストレスを軽減できるからです。
従来であれば、受付スタッフが電話対応中や、複雑なレセプト処理をしている最中に患者さんが来ると、作業を止めて対応しなければなりませんでした。
自動精算機があれば、スタッフは電話や事務作業を中断することなく、「お会計は精算機でお願いします」と声をかけるだけで済みます。
スタッフに精神的・時間的な余裕が生まれることで、患者さんへの接遇品質が向上し、離職率の低下にもつながります。
5.レジ締め・売上管理が簡単になる
診療終了後の「レジ締め」作業にかかる時間を大幅に短縮し、残業代の削減と働き方改革を実現します。
QRコード決済のデータはシステムに自動記録されるため、現金の違算チェックが不要になるからです。
これまでは、診療終了後にスタッフ2名で硬貨を数え、計算が合わなければ原因を突き止めるために1時間以上の残業になることも珍しくありませんでした。
しかし、QRコード決済比率が高まれば、日計表と決済データの照合もワンクリックで終わるため、レジ締め作業が、わずかな時間で完了するようになります。
無駄な残業時間がなくなることで、人件費の削減はもちろん、スタッフが定時で帰れるホワイトな職場環境を作ることができます。
関連記事:医療事務効率化が図れる6つの理由!自動精算機でクリニックの会計革命
自動精算機でQRコード決済を導入する際の注意点
導入には多くのメリットがありますが、失敗しないためにはいくつかの注意点も押さえておく必要があります。
導入費用・初期設定のポイント
自動精算機でQRコード決済を導入する際には、自動精算機本体の費用に加え、キャッシュレス決済端末の導入費用や、各決済事業者との契約手続きなどが必要です。
また、QRコード決済には「決済手数料(一般的に3%前後)」が発生します。
手数料コストと、人件費削減の効果や集患効果のバランスを考えて、費用対効果を試算しておくことが重要です。
QRコード決済の対応範囲と制限
すべての自動精算機が、あらゆるQRコード決済に対応しているわけではありません。
「PayPayは使えるが、楽天ペイは使えない」といったケースもあります。
自院の患者層がよく利用している決済ブランドに対応している機種を選定しましょう。
トラブル時の対応フロー
「スマホの画面が割れていて読み取れない」「通信障害で決済できない」「患者さんの残高不足」といったトラブルは起こり得ます。
そうした場合に備え、受付で現金対応に切り替えるフローや、スタッフへの操作研修を行っておくことが大切です。
関連記事:クリニックの会計をスムーズに!失敗しない自動精算機導入のチェックポイント
導入事例・成功事例
実際に自動精算機とQRコード決済を導入し、成果を上げているクリニックの事例を紹介します。
事例1:小児科クリニックでの活用例
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小さなお子様連れの患者さんが多く、「抱っこしたまま財布から小銭を出すのが大変」「会計時に子どもがぐずって受付が混雑する」という課題を抱えていました。そこでQRコード決済対応の自動精算機を導入。スマホをかざすだけで会計が完了するため、「子どもから目を離さずに済む」「荷物が多くても楽」と保護者から大好評です。また、受付スタッフも患者対応や事務作業に集中できるようになり、残業時間が月10時間削減されました。 |
小児科特有の「手がふさがっている」状況と、QRコード決済のスピード感が完全にマッチしました。患者さんの利便性向上だけでなく、スタッフの業務負担軽減も同時に実現した成功事例です。
事例2:整形外科クリニックでの導入例
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リハビリテーションのみで来院する患者さんが多く、数百円単位の少額会計が頻発していました。大量の小銭を扱うため、毎日の銀行両替の手間や手数料が経営の負担になっていました。幅広い年齢層が利用するQR決済を導入したところ、リハビリテーションを受ける患者さんの約4割がQRコード決済へ移行。院内の小銭流通量が激減したことで両替業務が不要になり、レジ締め時の違算もゼロになるなど、経理業務の効率化に成功しました。 |
会計頻度が高く単価が低い整形外科は、キャッシュレス化による「小銭管理コスト」の削減効果が現れやすい科目です。両替手数料や違算チェックにかかる人件費を削減し、利益率向上に貢献した事例といえます。
自動精算機のQRコード決済に関するQ&A
導入を検討されている先生方からよくいただく質問をまとめました。
Q1:自動精算機でQRコードが読み取れない場合、どうすればいいですか?
まずは、患者さんにスマホ画面の明るさを最大にしていただくようお声がけください。
それでも読み取れない場合は、画面のひび割れや保護フィルムの影響が考えられます。
その際は、精算機のテンキーでバーコード下の番号を入力するか、受付での現金対応も考えて、患者さんに合った方法に切り替えてください。
Q2:自動精算機でQRコード決済に対応していれば、すべての患者に利用してもらえますか?
自動精算機でQRコード決済に対応している機種を導入しても、高齢の患者さんやスマホ操作に不慣れな方は現金払いを希望されます。
自動精算機での支払いをメインとして、希望する方には受付での現金対応にするといった柔軟な対応が患者さんの満足度向上には欠かせません。
Q3:自動精算機で返金や領収書発行はどう対応しますか?
自動精算機で支払いをした場合、領収書は自動で発行されます。
返金については、QRコード決済のシステム上、即時現金での返金は推奨されません.
管理画面から「決済取り消し」処理を行うのが一般的です。
導入時にメーカーから操作説明を受け、マニュアルを用意しておきましょう。
自動精算機のQRコード決済を導入してクリニック受付業務を効率化しよう

自動精算機でのQRコード決済導入は、単なる「支払い方法の追加」ではありません。
それは、「待ち時間の短縮」「スタッフの負担軽減」を実現する、クリニック経営における強力な投資です。
メディスマレジは、医療業界に特化した充実の機能を備えており、多くのクリニックに選ばれています。ぜひ、クリニックの人手不足解消にお役立てください。
<参考サイト・文献>
キャッシュレスに関する説明資料等|経済産業省
著者PROFILE

- 医療機器メーカー営業としてキャリアをスタートした後、医療ITベンチャーにて生活習慣病向けPHRサービスのプロダクトマーケティング責任者をはじめ、メルプWEB問診の事業責任者を経験。その後、クリニック専用の自動精算機・自動釣銭機の商品の企画・開発を手がけ、現在は「医療を便利にわかりやすく」をミッションにスマートクリニックの社会実装に向け同事業の企画・推進を担当。



