クリニックの自動精算機の耐用年数は何年?減価償却も詳しく解説|クリニック特化の自動精算機、セルフレジ

クリニックの自動精算機の耐用年数は何年?減価償却も詳しく解説

「クリニックの自動精算機の耐用年数は何年?」「自動精算機の減価償却の年数は?」

クリニックに自動精算機を導入する際、このようなことに疑問を持つ方も多いでしょう。

本記事では、クリニックの自動精算機の耐用年数や減価償却について詳しく解説します。

自動精算機導入の検討の際の参考となれば幸いです。

耐用年数・減価償却について

まずは「耐用年数」と「減価償却」の言葉の意味について解説します。

耐用年数とは?

「耐用年数」とは、機械や設備が使用できる期間のことを指します。

自動精算機においても、耐用年数は重要な指標ですが、これは実際に使用できる期間や機械の寿命を示すものではありません。

耐用年数は、自動精算機の設計や使用頻度によって異なりますが、国税庁が定めた品目ごとの耐用年数が基準となります。

この期間を過ぎると、故障や修理が増え、効率が低下する可能性があります。

そのため、クリニックでは耐用年数を考慮し、適切なタイミングで設備の更新を検討することが重要です

耐用年数を理解することで、クリニックの設備投資計画が立てやすくなり、経営の安定にもつながります

減価償却とは?

「減価償却」とは、機械や設備の購入費用を、その使用期間にわたって分けて経費として計上する方法です。

自動精算機を購入した場合、高額な費用を一度に計上するのではなく、その耐用年数に応じて毎年少しずつ経費として分けます。

具体的には、自動精算機の耐用年数が5年の場合、購入費用を5年間にわたって均等に分けて、毎年経費として計上します。

これにより、設備の購入費用を長期間にわたって負担できるため、クリニックの財務状況が安定します

なお、減価償却の方法や期間は税法や会計基準によって決まっているため、詳しいことは専門家に相談することをおすすめします。

クリニックの自動精算機の耐用年数とは?|国税庁によると5年

クリニックで使われる自動精算機の耐用年数は、国税庁によると「5年」とされています。

これは、事務機器や通信機器の「金銭登録機」として扱われます。

この5年という期間は、自動精算機が設計通りの性能を保ち続けるとされる標準的な期間です。

この期間内に設備を更新することで、業務の効率化や故障の防止が期待できます。

自動精算機はクリニックの日常業務で頻繁に使用されるため、5年を過ぎると次のような問題が起こる可能性があります。

起こり得る問題

内容

故障が増える

部品が摩耗し、故障のリスクが高まります

性能が落ちる

新しい機種と比較して機能や効率が劣ります

修理コストが増加する

保守や修理にかかるコストが高くなります

 

自動精算機の耐用年数を理解し、予算や性能評価を考慮して適切な時期に更新する計画を立てることが重要です。

これにより、クリニックの運営をスムーズに進めることができます。

クリニックの自動精算機の減価償却とは?

自動精算機をクリニックに導入する際、減価償却という会計処理が重要です。ここでは、購入、リース、レンタルの3つのケースを紹介します。

自動精算機を購入した場合

自動精算機を購入した場合、その費用は一度に全額を経費として計上するのではなく、5年間に分けて経費にします。

例えば、200万円で購入した場合、年間40万円ずつ経費として計上します。

これにより、一度に大きな負担がかからず、年間予算への影響を軽減できます。

自動精算機をリースした場合

リース契約では、自動精算機の所有権はリース会社にあります。

クリニックはリース料を経費として計上し、減価償却の必要はありません。

リース契約の特徴は、定期的なリース料の支払いで機器を使用できる点です。

例えば、月額リース料が10万円であれば、年間で120万円の経費として処理できます。

月々のリース料を支払うことで、初期費用を抑えながら機器を使用できます。

リース契約には通常、リース期間終了後に機器を返却するか、再リースまたは購入するオプションが用意されています。

減価償却の手間が省けるため、クリニックの財務管理がシンプルになります。また、リース契約には保守サービスが含まれていることが多く、機器のメンテナンスも安心です。

リース契約を選ぶことで、機器の劣化や技術の発展に応じた柔軟な対応が可能となり、最新の自動精算機を効率的に導入できます。

自動精算機をレンタルした場合

レンタル契約では、機器の所有権はレンタル会社にあるため、クリニックは減価償却を行う必要はありません。

レンタル料が経費として計上され、月々の支出となります。

レンタルの利点は、初期投資が不要で、保守や管理がレンタル会社の責任となる点です。

例えば、月額レンタル料が5万円の場合、年間で60万円の経費として計上できます。これにより、クリニックの財務負担が軽減されます。

ただし、レンタル契約には契約期間が設定されており、その期間中は機器を返却することはできません。

契約終了後に機器を返却し、新たに契約を結ぶことが一般的です。

レンタル契約を選ぶことで、減価償却の手間を省きながら最新の機器を柔軟に利用できる利点があります。

クリニックに導入する自動精算機以外の耐用年数は?

クリニックに導入する自動精算機の耐用年数は5年ですが、周辺機器ついても耐用年数があります。

機器

耐用年数

POSレジ

5年

タブレット端末

5年

バーコードリーダー

5年

パソコン

5年

(サーバーではない自動精算機に接続された場合は4年)

参考:主な減価償却資産の耐用年数表|国税庁

自動精算機の周辺機器の多くは、耐用年数5年です。

これらの機器も、自動精算機と同様に耐用年数に応じて減価償却を行います。

クリニックに自動精算機の導入費用を抑えるなら補助金も活用

クリニックで自動精算機を導入する際には、補助金を活用することで費用を抑えることができます

補助金は、医療機関が最新の設備を導入する際の経済的負担を軽減するためのものです。

IT導入補助金や地方自治体の補助金などを活用することで、初期投資を抑えられます。

なお、これらの補助金の申請手続きはそれぞれ異なり、申請書類を提出したり条件を確認したりしなければなりません。

また、補助金の情報は地方自治体や医療関連の機関から得られることが多いため、最新の情報を定期的にチェックし、申請の準備を進めることが重要です。

補助金については、関連記事でも詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。

関連記事:クリニックの自動精算機・セルフレジ導入における補助金活用-その種類と留意点 

まとめ

自動精算機の耐用年数や減価償却について理解しておくことは、クリニックの経済的な計画と管理において非常に重要です

耐用年数が過ぎた後も、機器の状態を考慮して保守などを適切に行なうことが求められます。

また、補助金の活用や最新機器を導入する方法を検討するのも良いでしょう。

自動精算機の導入にあたっては、耐用年数や減価償却、リース・レンタルの違いをよく理解し、長期的な視点で計画を立て、クリニックの経営が効率的になるように進めましょう。

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著者PROFILE

スマートクリニック事業推進室長 原拓也
スマートクリニック事業推進室長 原拓也
医療機器メーカー営業としてキャリアをスタートした後、医療ITベンチャーにて生活習慣病向けPHRサービスのプロダクトマーケティング責任者をはじめ、メルプWEB問診の事業責任者を経験。その後、クリニック専用の自動精算機・自動釣銭機の商品の企画・開発を手がけ、現在は「医療を便利にわかりやすく」をミッションにスマートクリニックの社会実装に向け同事業の企画・推進を担当。