病院の自動精算機の使い方4ステップ!クレジットカードの使い方も解説
- 2024年7月10日
- 自動精算機
「病院に自動精算機を置いてスタッフの仕事を楽にしたい」「私の病院でも自動精算機は導入したいけど、どうしたらいいの?」
このように悩んだり困ったりしている病院のスタッフの方はいませんか?
近年、病院で導入が進んでいる自動精算機。自動精算機を導入すると、会計がスムーズにできるため、患者さまやスタッフにメリットがあります。
ただし、病院で自動精算機を導入してどのように使うべきか悩んでいる病院のスタッフの方がいるかもしれません。
そこでこの記事では、病院で自動精算機を使う方法を簡単にご紹介するとともに、
自動精算機でクレジットカードを使う方法や自動精算機を導入するメリットについても解説します。
目次
病院の自動精算機の使い方4ステップ
まずは、病院での自動精算機の使い方を4ステップで紹介します。
流れ |
方法と注意点 |
|
① |
バーコードやQRコードを読み取る |
・電子カルテやレセコン(レセプトコンピューター)と連携し患者さまの情報が転送 ・診察券を自動精算機に挿入、または領収書に記載されているバーコードやQRコード読み込む ・患者さまの情報を認識し金額が表示 |
② |
医療費が表示される |
自動精算機が患者さまの情報を認識 |
③ |
支払いをする |
対応する支払い方法は以下 現金 クレジットカード 電子マネー |
④ |
領収書や明細書を受けとる |
支払いが終わると、領収書や明細書が発行 |
たった4ステップで支払いが完了します。
自動精算機は電子カルテやレセプトコンピューターと連動しています。
患者さまのデータが反映されるため、支払いからお釣りや明細書の受け渡しまでの自動化を実現できます。
患者さまはスムーズに会計でき、会計にかかわるスタッフを削減できることがメリットです。
ほかにも、金銭や領収書の授受など接触の機会を減らすことができるため感染症の予防になったり、支払いミスを防いだりもできます。
さらには、現金を使用せずにクレジットカードや電子決済などのキャッシュレス決済を利用できると、未収金の発生の課題解決に貢献できるでしょう。
病院に自動精算機を導入するメリットはあとから詳しく解説しますね。
病院における自動精算機のクレジットカード使い方
次に、病院における自動精算機のクレジットカードの使い方を紹介します。以下の7つの手順で使います。
- 自動精算機で支払い
- 「現金」「クレジットカード」「電子マネー」が画面に表示されるため「クレジットカード」を選択
- クレジットカードを挿入
- 暗証番号を入力するとカード会社に照会される
- カードを受けとる
- 領収書や明細書を受けとる
- 完了
自動精算機でのクレジットカードの利用方法は、スーパーやコンビニでの利用方法と大きく変わりません。
そのため、ほとんどの患者さまは問題なく自動精算機で会計を済ませられるでしょう。
ただし、多くの自動精算機では、ICチップ付きのクレジットカードのみ利用できるため注意してください。
また、医療現場での診療費の支払いに関する調査によると、病院での支払い方法の92.7%は現金であることが明らかとなりました。
理由としては「医療機関がクレジットカードに対応していない」ことが71.6%を占めています。
日常の買い物や支払いでカードや電子マネーを使う場面が増えており、現金を持ち合わせていないことから現金のみでの支払いに不便さを感じている患者さまも少なくありません。
なかには、いつもクレジットカードで支払いばかりしており現金を持ち歩いておらず、会計のときに現金がないことに気づく患者さまもいます。
そのため、病院での現金払いの対応だけではクレームにつながる恐れがあります。
病院でのクレジットカード対応は、早く取り組まなければならない課題のひとつといえるでしょう。
関連記事:集患にも影響?多様な会計方法に対応するクリニックレジの重要性
病院に自動精算機を導入するメリット
ここでは、病院に自動精算機を導入するメリットを病院と患者さま、双方の視点から解説します。
自動精算機を導入するメリットを知り、うまく活用しましょう。
病院に自動精算機を導入するスタッフのメリット
病院に自動精算機を導入するスタッフのメリットは以下のとおりです。
- お金の受け渡しミスの軽減
- スタッフの負担軽減
- スタッフの定着化
「お金を間違って渡すかもしれない」というストレスを受付のスタッフは感じています。
というのも、受け渡しのミスが明らかになると、患者さまに迷惑がかかることはもちろんのこと、レジ締めのときにその日すべての会計を見直しミスが起こった会計を洗いださなければならないためです。
このストレスは何よりも大きいとする病院スタッフの実際の声もあります。
さらに、会計時のスタッフの負担が減るため、スタッフは働きやすくなりスタッフの定着につながる可能性があります。
自動精算機を導入することでスタッフが安心して業務ができ、スタッフの定着につながるためメリットは大きいといえるでしょう。
病院に自動精算機を導入する患者さまのメリット
病院に自動精算機を導入する患者さまのメリットは以下のとおりです。
- 感染対策の徹底
- 患者さまの会計への要望を実現
- 患者さまのストレス軽減
病院に来院した患者さまからよく聞かれる「病院の待ち時間が長すぎる」という声。
実際に、予約して病院に行ったにもかかわらず終わったのは3時間後だったり、会計になかなか呼ばれなかったりなど聞かれます。
病気があって病院に行っているにもかかわらず、長時間待たなけれなならない状況は患者さまにとってきついことは想像できるでしょう。
自動精算機を病院に導入することで会計がスムーズにおこなわれるため、待ち時間の短縮につながります。
ただし、なかには飲食業界に強いメーカーや宿泊業界に強いメーカーなどがあります。
そのため、医療業界に強いメーカーの自動精算で、病院の目的に合ったものを選んでください。
すると、患者さまの満足度が向上できると、再来院するきっかけになるでしょう。
病院に自動精算機を導入するメリットについて詳しく知りたい方は、下記の記事をぜひ参考にしてみてくださいね。
関連記事:クリニックにおける自動精算機の必要性とその時代背景―選び方のポイントも
自動精算機を病院に導入する際の価格とは
自動精算機の価格は200〜400万円台です。
なかには、500万円を超える自動精算機もあり、メーカーや機種、機能などにより異なります。
自動精算機を病院に導入するときには、この本体の価格に管理費用としてランニングコストがかかります。
たとえば、以下のようなコストです。
- 保守メンテナンス
- 定期点検や修理
- ソフトウェアのアップデート
- トラブル対応
メーカーのプランや機種のタイプ、搭載するオプションなどにもよりますが、月5万円くらいのランニングコストがかかることを知っておきましょう。
費用を抑えて自動精算機を導入するためには、リースでの契約を検討したり、働き方改革推進支援助成金やものづくり補助金などの補助金・助成金を活用したりできます。
価格とランニングコストなどの費用と病院の予算を考えて、病院のニーズや運用に合った自動精算機の導入を検討することが大切です。
まとめ
病院に自動精算機を導入すると、患者さまやスタッフ、双方にメリットがあります。
電子カルテやレセプトコンピューターと連動している自動精算機であると、支払い、お釣りや領収書の受け渡しまでを自動化できます。
スタッフの業務は効率的となり、大幅に業務が改善できるでしょう。
クレジットカードでの支払いができると、患者さまが感じている不便さを解消でき満足度が向上するきっかけとなります。
ただし、予算や運用の目的など病院に合った自動精算機、かつ病院やクリニックなどの医療機関に導入した実績のある機種を選ぶことが大切です。
気になった製品がある方はこの機会に問い合わせてみてはいかがでしょうか。
参考サイト
著者PROFILE
- 医療機器メーカー営業としてキャリアをスタートした後、医療ITベンチャーにて生活習慣病向けPHRサービスのプロダクトマーケティング責任者をはじめ、メルプWEB問診の事業責任者を経験。その後、クリニック専用の自動精算機・自動釣銭機の商品の企画・開発を手がけ、現在は「医療を便利にわかりやすく」をミッションにスマートクリニックの社会実装に向け同事業の企画・推進を担当。
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